弁護士隈吉源三(7)＆(8)＆(9) | DiGiket.com Android Store

『弁護士隈吉源三(7)』

本作はシリーズの中で唯一、ポルノ的場面が一切ない短編となります。ご注意ください。

弁護士隅吉源三シリーズ第七弾。慟哭の転換点。

初出『サムソン』。

『弁護士隈吉源三(8)』

同僚で恋人の高山雄治に死なれ、法曹の名門大塚弁護士事務所を辞めた隈吉。散らかったアパートに一人惨めに暮らし、小さな病院に勤めている。喪失感に押しつぶされそうな毎日を送りながら、パートタイムの救急医として患者の治療に当たる。ある夜、病院の裏口でタバコを吸っていると、中年女性の患者がタバコを吸いにくる。○○を流産したというその女性はどこか高山を思い起こさせる……。

弁護士隈吉源三シリーズ第八弾。

初出『サムソン』掲載時は全三回で連載されたものをひとつにまとめてあります。

『弁護士隈吉源三(9)』

同僚で恋人の高山の死後、病院の救急科で働いていた隈吉だが、高山の元恋人でもある竹林に誘われ、竹林法律事務所に勤め始める。吉田警部とは付き合いが続いているが、高山の死を乗り越えたとは言えない隈吉。竹林もまた高山の死を引きずっている様子だった。ある日、竹林から司法修習生の面倒を見てくれと頼まれるが……。

弁護士隈吉源三シリーズ第九弾。

初出『サムソン』掲載時は二回連載だったものをひとつにまとめてあります。

全323ページ。

ICUと書かれた白いドアの前で立ち尽くす隈吉。その向こうには腹部を刺されて担ぎ込まれた高山。呆然としたままどれほど時間が経ったのか、高山の母親や吉田警部補も駆けつけ、やがて麻酔から醒めた彼と、生気のない土気色をした顔の高山といくつか言葉を交わすも震えた声しか出てこなくて――。「もういいんだよ、隈吉」そう言ってでっかい手で握りしめてくる彼に隈吉は果たして。それから逃げるように弁護士を辞め、町病院の夜間受付で救急医として勤めるも不意に思い出されるのは高山のことばかり。そして警部となった吉田にすがるようにして……。